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地域ぐるみでの監視を成功させるコツ

原文: Neighborhood Watch for Animal Tip Sheet - The Humane Society of the U.S.

ザ・ヒューメイン・ソサエティ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ/ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナルより転載許可済 
訳 H.W.エリオット (Text reprinted by permissioin of The Humane Society of the United States/Humane Society International; translation from the English provided by H.W.Elliott)

増加の一途をたどる犯罪率を危惧する中、1972年アメリカ人は一つの奇抜な手段をとりました。   820万件という強盗、放火、強姦、そしてその他の犯罪に対処するために、国を挙げて一つのプログラムに取り組みました。  友人と近所が共に地域警察と共同して「地域ぐるみでの犯罪監視」体制を作ったのです。


30年以上経過した今、その成果は明らかです。   全米警察協会が発行する雑誌シェリフの1998年1月の記事に犯罪防止担当の部長がこのように記しました。  「この体制を始めた当初から、「地域ぐるみでの犯罪監視」の広がりと影響は予想を上回るものでした。   今やこの体制が都市、郊外、そして田舎に住む多くの人々にも認識され波及し、 歴史上もっとも広く知られる防犯プログラムとなりました。   警察関係者や社会においてこのプログラムへの支持率は非常に高く、 犯罪防止を推進するのに効果があるとの証言をうけています」


また、その記事では、「地域ぐるみでの監視」が成功し続ける理由として、 それぞれの地域社会の環境やニーズに合わせて柔軟に対応できるという点も指摘しています。   海辺の町では海岸の監視、学校には構内の監視、牧場の町なら牧場の監視というようにです。


ヒューメイン・ソサエティーは、この「地域ぐるみでの犯罪監視」体制を 地域社会のペット・動物保護用としても利用することを提案します。


いずれにしても、ペットや野生動物にも人間の配慮と保護管理の必要があります。   そして、「地域ぐるみでの動物監視」体制は、その地域に住む全ての人々にとって、 より安全な地域社会を実現するためのものなのです。


それでは、地域のペット・動物を守るために、次の提案を実行してみてください:


ご近所のペットを知るようにしましょう

理想の社会では、ペットが近所を一匹で徘徊することはないでしょう。   残念ながら、犬や猫の中には家から逃げ出したり、あるいは飼い主が監視することなく自由に徘徊するペットもいます。   そうしたペットの中には、帰り道を熟知しているものもいれば、道に迷い帰宅するのに助けが必要なペットもいるのです。


ご近所で飼われているペットをより多く知ることで、地域のペットのためにより良い手助けをすることができるようになります。   近所に住む犬や猫に注意を払うという簡単なことから始められるのです。   そうすることで、一匹でいるペットを見かけたときに、その飼い主とどのように連絡をとるか、 あるいはどのように家まで連れて戻してあげられるかわかるようになるのです。


近所に住むペットと飼い主の名簿を緊急時に備えて作成することも考慮してみてください。   ペットの名前、容姿の詳細或いは写真、そして連絡先をまとめるのです。   ペットには首輪と名札(IDタグ)をつけるよう飼い主に勧めてください。   そして、地元のシェルターや動物管理官の連絡先を常に手元に控え、 見覚えのないペットや助けを必要とする動物を見かけた時に連絡できるようにしておきましょう。


虐待、保護管理怠慢、あるいは放置には注意しましょう

水も餌も犬小屋もない屋外で鎖に繋がれた犬。  病気や怪我をしているのに治療をうけていないペット。  あふれるほど沢山の猫がいる家。  明らかに虐待を受けた跡のある動物。  リスに石を投げる近所の子供達。   家族が引っ越した跡の空き家やアパート、あるいは路上に取り残されたペット。   こうしたケースは動物を危険な状態に置く保護管理怠慢と動物虐待のケースです。   法律に触れるものもあります。


まずは注意を払うことから始めてみましょう。  状況は悪化しているでしょうか?   住人が引き払った跡の家屋内から犬が吠えたりクンクンと鳴いたり、 猫の鳴き声や壁を引っかく音が聞こえたりするでしょうか?   明らかに虐待といえる行為を目撃しましたか?  そんな時、背中を向けて立ち去らないでください。   かといって、あなた一人で立ち向かうようなリスクを背負う必要はありません。   警察か地域の動物管理官に直ぐに通報してください。   また、動物虐待の被害届けが増えている場合は注意しましょう。   あなたの住む町に悪質な虐待者がいるかもしれないのです。


車の中のペットにも注意しましょう

駐車中の車の中に取り残されたペットは非常に危険な状況にあります。   暖かい季節では特に危険です。   暖かい日には、駐車中の車の中の温度は一気に35度以上にも上がります。   たとえ窓が少し開いていてもです。   ペットも簡単に日射病になったり窒息死したりするのです。   もし、車の中で暑さに苦しむペットを見かけたら直ぐに警察か動物管理官に連絡してください。   寒い環境下でも同様に車中に取り残されたペットには注意をしてあげてください。


ペット泥棒

地域でペットが姿を消し始めたり、「迷子のペットを探しています」というサインを多く見かけるようになったら、 ペット泥棒に注意するよう地域に呼びかけましょう。   飼い主にはペットを安全な場所で管理し保護するよう促しましょう。   地域のシェルターにもペット泥棒が地域を徘徊している可能性があることを連絡しておきましょう。


家庭内暴力にも気をつけましょう

暴力が横行する家庭では、人間同様にペットが暴力の対象になることもあります。   時に、家庭内暴力の被害者は自分のペットを守るために危険な家を立ち去ることができないこともあります。   もし、家庭内暴力の被害者を知ったら、警察や地元の家庭内暴力ホットラインに連絡しましょう。  もし、その家庭にペットがいたら、警察に伝えるか、あるいは地元の動物シェルターに連絡しましょう。   匿名での通報でもいいのです、連絡をしましょう。 


お年寄りを助けましょう

お年寄りの生活において、ペットは大切な役目を果たします。  しかし、ペットに最低限必要な世話をすることは、お年寄りにとっては重労働でもあるのです。  犬のお散歩や猫トイレの掃除、餌を与えたりペットを病院に連れて行くなどのお手伝いをしてあげましょう。  もし、お年寄りのペットが突然屋外に放置されたり病気を患っているのを目撃したら、メモしておきましょう。   そのお年寄りがもうこれ以上ペットの世話ができないのかもしれませんし、 あるいは、お年寄りの世話係がお年寄りに虐待を行っているのかもしれません。   地元の動物シェルターかあるいは社会福祉課へ連絡を入れておきましょう。


地域で犬の遊び場を設けましょう

犬の為の公園や飼い主とペットが集まれる場所は、地域社会を育み、近所同士で知り合いになる機会を作り、 また犬の逃走を防ぐことにもなります。   ご近所や、地域の動物管理局、あるいは地域行政と連絡し、 そうした犬の遊び場にフェンスを設けることが可能かどうか相談してみましょう。


地域の野生動物にも目を向けましょう

ペットと同様に鳥やリスなど地域に生息する野生動物も虐待の標的になるのです。   もし、子供や大人がこうした動物を傷つけているようなら、それは警察等に通報するべきです。   動物虐待が人間に対する暴力につながることを忘れてはいけません、 そして全ての動物虐待行為は重大な問題として取り扱われなければならないのです。


早い時期に始めましょう

地域の学校に対して、子供達に動物愛護教育をするように提案しましょう。  あるいは、地域の小学校に対して非常に評価の高い教材「KIND News」(優しいニュース)を差し入れることも出来るでしょう。  購読に関しては、ヒューメイン・ソサエティの青少年教育課にお問い合わせください。


多くの人と一緒に取り組みましょう

既に地域ぐるみでの動物監視体制や暴力反対プログラムに参加しているのであれば、 地域の動物管理シェルターや暴力反対活動をする団体と密に連絡をとることを忘れないでください。  多くの人が参加することで大きな力になります。   犠牲になるものが動物でも人間でも、暴力は暴力と多くの人が認識することで大きな力になります。  ペットを守るための資料や教材を持っていたら、 それを地域で使われているその他の言語(スペイン語など)に翻訳するのが良いでしょう。  また、全国犯罪防止委員会を通じて「地域ぐるみの犯罪監視」 プログラムを導入する利点について知っておくのもよいでしょう。

Trasnlated by H.W.Elliott

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