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「犬を鎖でつなぎとめて置くと言う事」 - 翻訳

原文: The Facts About Chaining or Tethering Dogs - Humane Society of the U.S.

ザ・ヒューメイン・ソサエティ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ/ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナルより転載許可済 
訳 H.W.エリオット (Text reprinted by permissioin of The Humane Society of the United States/Humane Society International; translation from the English provided by H.W.Elliott)
1. 鎖でつながれた・縛り付けられた犬というのはどういうことですか?

これは、犬を固定したものや杭などにつなぎ止めて置くことを意味し、通常は飼い主の庭で動物を管理するための方法として行われます。   この言葉は、犬にリードをつけて散歩させる状態には適用されません。



2. 継続して鎖につなぐことに何か問題はあるのですか?

問題です。  これは非人道的であり、その犬を初めその他の動物や人間の安全も脅かすことになります。

3. 何故、犬を鎖につなぐことが非人道的なのですか?

犬は本来人間やその他の動物と関わることで幸せになる社交的生き物です。   一箇所に何時間も、何日も、何ヶ月も、或いは何年も鎖につなぎとめておくと言う事は、 犬に多大な精神的ダメージを与えることになるのです。   そのような状況におかれなければ、フレンドリーで従順な犬なのに、鎖につながれ続けることで、 ノイローゼ気味な、不幸せで不安定、時に攻撃的な犬になるのです。


多くの場合、サイズの合わない首輪や、閉じ込められた状態から逃れようと犬が鎖を引っ張ったりすることにより、 つながれた犬の首は皮膚がむき出しになり痛みを伴うことになります。    何年もの間、鎖の先につながれ無視された結果、首輪が首の肉に食い込んしまう犬もいるのです。   あるケースでは、犬の首に巻かれた電気コードがプラグが見えないほど首に食い込み、 結局獣医の判断でその犬を安楽死させなければなりませんでした。

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4. 犬をつなぎとめることが非人道的だと、誰が言ったのですか?

ヒューメイン・ソサエティー・オブ・ザ・USや多くの専門家に加え、 アメリカ農務省が1996年7月2日に発表した声明において、犬をつなぎとめることに反対する連邦記録はこう記しています:   動物福祉法を施行する過程において、われわれは鎖で犬を継続してつなぎとめることは非人道的との見方に至った。    鎖は明らかに犬の動きを抑制する。  鎖はまた犬小屋の周りに絡まったり引っかかったりすることで、 さらに犬の動きを抑制して怪我を起こす可能性もある。



5. 鎖につながれた犬が、どのように人間に危害を及ぼすのでしょうか?

長時間鎖につながれた犬は非常に攻撃的になることがあります。   犬は自然な感覚として自分のテリトリーを守ろうとします。   従って、脅威となりそうなものに向かうと「戦うか逃げるか」という直感に従って行動します。   鎖につながれた犬は逃げることができないため、戦うことを余儀なくされる感覚に陥り、 見慣れない動物や犬の領土にうっかり入り込んできた人間を襲うようになるのです。 


人が鎖につながれた犬に襲われるという事件が多く記録されています。   たとえば、アメリカ獣医療協会ジャーナルの2000年9月15日号に掲載された研究によると、 1998年から1979年の間に発生した犬による人身事故のうち、17%の犬が、 事件発生時に飼い主の敷地内でつながれていたということです。   不運なことに、そのような犬の攻撃の犠牲となるのは、つながれた犬の存在に気がつかなかった幼い子供であったりするのです。   さらに、鎖でつながれていた犬がようやく鎖からとかれ自由になっても、攻撃的な状態が続き、 それに気がつかない通行人やペットを追いかけまわし攻撃することもあるのです。



6. 何故、鎖につなぐことが犬にとって危険なのですか?

継続してつながれることによる精神的ダメージに加え、鎖につながれて生活しなくてはならない犬は、 その他の動物や人間、あるいは昆虫の標的となりやすいのです。   つながれた犬は無神経な人間によりいじめられたりからかわれたり、あるいは昆虫にさされたり、 また最悪の場合は他の動物に襲われたりする可能性があるのです。   つながれた犬はまた、研究施設への販売や組織的な闘犬用の犬を探す泥棒の標的にもあるのです。   そして、鎖がその他の物体に絡まり、最終的に犬の首を絞めたり窒息死させたりすることもあるのです。



7. つながれた犬はその他の動物に危害を加えますか?

何件かの例を元にすると、危害を加えるといえます。   どんな動物でも犬がつながれたエリアに侵入した場合危険です。   猫やウサギ、小型犬あるいはその他の動物が、つながれた犬が寝ている間にテリトリに侵入し、 そしてそれに犬が気がついた時は激しく攻撃されるでしょう。  



8. 鎖でつながれるという事以外では、飼い主はその犬の面倒をよく見ているものでしょうか?

鎖でつながれている犬は殆ど十分な面倒を見てもらっていません。   つながれた犬は定期的に餌を与えられず、水差しはひっくり返り、不十分な医療ケアと厳しい外気の元で苦しんでいます。   吹雪の時などは、囲いとなる屋内へ移動できないことがあるのです。   熱波が襲うときには、十分なお水を得られず、また日差しから身を守ることができずにいます。   さらに、つながれた犬は時にノイローゼ気味な行動を起こすために人に近寄られず、最低限の愛情も与えられないでいるのです。   つながれた犬は時として「風景の一部」となり、飼い主に無視されがちになるのです。



9. 犬がつながれているエリアというのは通常犬にとって快適な場所ですか?

いいえ、犬はつながれたエリアその一箇所で寝食と排泄を行うため、快適な場所ではありません。   犬をつなぎっぱなしにする飼い主というのは、犬が生活する場所を掃除することもめったにしない人たちなのです。   また、犬がつながれた場所はかつて芝が生えていたとしても、犬が歩き回ることで踏み固められ土と泥だけになるのが普通です。  



10. しかし、それ以外に犬を囲う方法があるのでしょうか?

HSUSでは、夜間は犬を屋内で生活させ、定期的なお散歩をさせること、 そして十分な愛情と食料、水、そして医療を与えるよう勧めています。   もし、犬をある程度外にださなければいけない場合は、十分な広さのある囲いにシェルターとなる小屋を準備するのがよいでしょう。



11. 犬を鎖でつなぎとめておく事は容認できる行為でしょうか?

非常に良く順応した愛玩動物になるために、犬は定期的に人間やその他の動物と触れ合い、定期的な運動を必要とします。   適切に犬を管理することが飼い主の責任であるように、犬に十分な愛情と社交性を身に着けさせることも飼い主の責任なのです。   新鮮な空気を吸わせるために短い期間だけ犬をつなぎとめることは良いでしょう。   しかし、犬を長期間鎖でつなぎっぱなしにすることは、決して容認できることではありません。  



12. もし、犬を一定期間鎖につなぐ場合、人道的な方法で行えるものでしょうか?

鎖でつながれる動物は、他の物体に鎖が絡まったりしないよう、安全な状態であること。    動物につける首輪は快適で適切なサイズであること; 首を締め付けるような鎖は決して使わないこと。   その拘束力は、動物が快適に動き回ったり横になったりできるような程度であること。   洪水や火災、竜巻やハリケーン、吹雪などの自然災害時には、動物を鎖につなぐことは決してしないで下さい。



13. フリー・ランにリーシュをつなぐのはどうでしょうか?

洗濯紐のような長い線やフリー・ランという名前で知られる犬が広範囲を歩き回れる製品に 犬のリーシュをつなぐのは、固定したものに犬をつなぎとめる方法より好ましいといえます。   しかし、犬をつなぎとめる際に懸念される問題の多くがこの場合にも起こる可能性があります。   他の動物に襲われたり、社交性や安全性が欠けているという問題などがあります。



14. 犬を鎖でつなぐ、この問題を見直すためには、どのような事をすればよいでしょうか?

30州を越える地域内の100以上の自治体において動物を鎖でつなぐことを規制する法律が可決されました。   その中でも、アーカンソー州マーメラ、アリゾナ州ツーソンは 付き添いの無い状態で犬を鎖に繋ぎとめておくことを完全に禁止しました。   その他多くの自治体では、限られた時間内、或いは一定の条件下においてのみ鎖でつなぐことを許可しています。   フロリダ州オレンジ郡では、午前9時から午後5時の間、或いは極端な悪天候下において鎖につなぐことを禁止しています。



15. 継続して犬をつなぎとめることを自治体が取り締まるべきなのは、何故でしょう?

動物管理局や愛護団体には、こうした悲惨な状況におかれた動物を心配する市民からの電話を毎日数えきれない程受けています。   市民の税金を元に働く動物管理局の職員は、鎖で犬をつなぎ続けることが危険で残酷な行いであることを飼い主に教育するため何時間も費やしているのです。   鎖でつながれた動物というのは悪循環の渦中にあるのです。  長期間の退屈で孤立した状態にフラストレーションがたまり、ノイローゼ気味な殻に閉じこもり、さらに人間との関わりも優しさもなくしてしまうのです。   最終的に、無力な犬は、本来であればたいへん社交的であるにもかかわらず、孤独の中で周りの世界が過ぎていくのを傍観するだけの、フラストレーションに苦しむ惨めな生活を終えることになるのです。 このような酷い扱いを禁止する都市、郡、あるいは州は、より安全で人道的なコミュニティーなのです。



原文更新日: 2008年 1月24日
翻訳更新日: 2008年 6月30日


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