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「子猫の季節」と闘う

原文: Baby Boom: Coping with Kitten Season - Humane Society of the U.S.

ザ・ヒューメイン・ソサエティ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ/ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナルより転載許可済 
訳 H.W.エリオット (Text reprinted by permissioin of The Humane Society of the United States/Humane Society International; translation from the English provided by H.W.Elliott)

レベッカ シモンズ 著 


ドッグ・デイズ・オブ・サマー(熱くて仕事にならない夏の日々のこと)という言葉を聞いたことはありますが、 キトゥン・シーズン(子猫の季節)はどうでしょうか?


5つ目の季節ではありません。 これは、猫が出産を始め、国中のシェルターがホームレスの子猫で一杯になる時期のことです。   子猫の「シーズン」とは、三つの季節にまたがる時期を指します。   春にはじまり、春の終わりから初夏にかけてピークを迎え、秋に終わるのです。


「ニューハンプシャー州では、キトゥン・シーズンは初春から晩秋にかけて続きます」というのは、 ニューハンプシャーSPCAでアダプションセンターのマネージャを担当する、ジェン・コービンさん。   「実のところ、子猫がやってくる時期は年々早まっています」とも言っています。



ドミノ状態

それでは、なぜキトゥン・シーズンはやってくるのでしょうか?


「暖かい気候が、メス猫のサカリのサイクルと一致するのです」というのは、 HSUSが発行する雑誌アニマル・シェルタリングのプログラム・マネージャーを担当するコーリー・スミスさん。   「メス猫がサカリを迎えると、オス猫はそこかしこから駆けつけてきます。   猫の繁殖ホルモンというのは、非常にパワフルなのです」。


猫がどこに住んでいようとも、繁殖のためならどんなに遠い場所へも行くのです。


スミスさんは「この国の多くの地域社会には、飼い猫やそうでない猫に関わらず、 溢れるほどの猫が不妊治療を受けないまま存在し、ものすごい勢いの交尾が毎年行われているのです」といっています。


圧倒されるほど多くの猫、行き場の無い猫を減らすためにできる、もっとも簡単な方法は、自分の飼い猫に避妊・去勢手術をすることです。   そして、猫を飼う周りの人にも手術を勧めることです。


「それだけで、非常に大きな違いがでます」というのはスミスさん。   「たとえお宅の猫が、たまにしか外へ出ないとしても、あるいは家を抜け出してしまった時、 そんな時に、交尾をする確立は山ほどあるのです。   不妊手術を受けていない猫は、ホルモンの働きにより、交尾をしたいが為に屋外へ抜け出す傾向にあります。   たった一回の交尾が、ドミノ倒しの始まりとなり、何十、何百そして何千という、行き場の無い動物を生み出す結果となるのです。


そうして生まれた、行き場の無い猫や子猫が路上に置き去りにされ、 自力で生き延びることのできない子達が、地元のシェルターを満杯にするのです。



シェルターへの加重

キトゥン・シーズンは、その管理において、シェルター職員とそこに収容される猫双方に多くの問題を引き起こします。


年間に何千匹という動物を受け入れるシェルターでさえも、ホームレスの猫で満杯になり、 調達が難しい食料や資金、場所といった資源が限界に達してしまうのです。


そして、成猫がもっとも直接的な影響を受けることになるのが常です。   というのも、子猫が沢山いるときには、成猫は里親候補の人達に見過ごされるからです。


「キトゥン・シーズンの間は、成猫を里子に出すのがさらに難しくなります。   成猫を迎えるつもりでシェルターを訪れた人達でさえ、可愛いく元気いっぱいの子猫に目が行ってしまい、 成猫は見過ごされてしまうのです」とコービンさんは言います。


また、できるだけ多くの猫を収容しようとシェルターが努力をするときには、病気のリスクも上昇するのです。


コービンさんは「収容能力が限界に達し、四方の檻に猫が入る状態は、 猫達に更なるストレスをあたえ、それが細菌を蔓延させ風邪を引きおこし、 そこにいる猫全てが苦しむことになるのです」と言っています。


ストレスの影響を受けるのは猫達だけではありません。   圧倒されるほど多くの猫達と向き合い取り組む努力をするシェルター職員や獣医療関係者にもその負荷は及ぶのです。


「しばしばシェルター職員はあふれた猫を家に持ち帰り、朝から晩まで動物の世話をすることになり圧倒されてしまうのです。   また、多くの猫を避妊・去勢させるために手をかしてくれる十分な数の獣医師を探し回る事も必要なため、 地元の獣医師にも負荷は及ぶのです」とコービンさん。



終わりはくるのでしょうか?

キトゥン・シーズンの間に国中のシェルターを一杯にしてしまう莫大な数の猫達。   その数が一夜にして減少することはありません。  しかし、猫の過剰繁殖を減らし、 もっと必要とされる救援策を動物達に、そしてキトゥン・シーズンの影響を受ける人達にもたらす方法は沢山あるのです。   ここに、あなたにもできることをあげてみましょう。


  • ご自分の猫に避妊・去勢手術をしましょう

    生後2ヶ月あるいは体重が2パウンドある子猫であれば安全に手術を受けられます。   お近くの獣医師あるいは避妊・去勢クリニックを調べて詳細を手に入れましょう。

  • 地元のシェルターを支援しましょう

    物資やお金、あるいはあなたの時間を寄付しましょう。   地元のシェルターに連絡をして、何が一番必要とされているか聞いてみましょう。

  • お住まいの地区に存在する、行き場の無い猫や野良猫の世話をしましょう

    地元の動物管理局あるいは地域猫グループと連携して、お住まいの地区の野良猫の数が増えないように協力しましょう。   ご自分の猫は室内で飼い、屋外で安全に遊ばせる方法を調べてみましょう。

  • フォスター・ケア(一時預り)に協力しましょう

    助けを必要とする猫や子猫のフォスター・ペアレントになるにはどうしたらいいか、 地元のシェルターやレスキューグループに連絡をして、詳細を確認してみましょう。

  • 里子を受入れましょう

    あなたのお宅に新しく猫をうけいれてみませんか?   あるいは、今いる猫の遊び相手に、もう一匹迎えてみませんか?



レベッカ シモンズさんは、ザ・ヒューメイン・ソサエティー・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ、 コンパニオン・アニマル部門のアウトリーチ・コミュニケーション・コーディネーターです。


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