猫に寄せて

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ラッキー

  僕の名前はラッキー。  子猫の時に、1人暮らしの男性に拾われた。  彼は、僕のことを大切に育ててくれた。  僕のことを「バディー(親友)」と呼んで可愛がってくれた。  僕は本当にラッキーな猫だと思った。


 やがてある日、彼は一人の女性に恋をした。  彼女は僕らの家に毎日遊びに来るようになった。  僕は家族が増えたようで、嬉しかった。  でも、彼女は違った。


 彼は彼女に夢中だった。  そして、プロポーズをした。  彼女が僕らの家に引っ越しを決めた日、彼女はこう言った。  「私、猫は嫌いなの。  その猫をどこかへやってちょうだい」と。


 彼は悲しそうな顔をして、何度も僕にあやまりながら、アダプション・センターに連れてきた。  僕を檻の中においていくときの彼の目を、僕はずっと忘れないよ。


 ここでの生活にはいろいろと不満はあるけれど、僕は我慢できるよ。  それより心配なのは、彼の方だ。  彼女は綺麗で魅力的な人だ。  けれど、僕を手放す時、彼は本当に悲しい思いをした。  だから彼女には、こんな思いを彼に二度とさせないで欲しい。


 心配しなくて大丈夫だよ。  僕の名前はラッキー。  君が名づけたとおり、幸運な猫でいるからね。




■ラッキーは、クリスマスをはさむ3ヶ月間を檻の中で過ごした後、両親と共にアダプション・センターを訪れた12歳の少年により、「自分が責任を持って飼う初めてのペット」として里子に迎えられていきました。■

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