猫に寄せて

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ジョーリーン

  ボランティア仲間のビルに出会った頃、彼は私に「長くアニマルレスキュー活動をしてきたけれど、 純血種のペルシア猫を保護したことはないな〜」と言っていました。   ところがある日アダプションセンターを訪れると、小柄な長毛の美しい猫がケージの中でちょこんとうずくまっていました。


 

  スザンナは私を見ると、「この子ね、純潔のヒマラヤンなのよ。  ヒマラヤンはペルシアン系ね。   名前はジョーリーン。  綺麗でしょ。   この子を大切に育てていたご婦人が病気で亡くなったの。   この子には毎日のブラッシングが必要なのだけれど、旦那さんは仕事で忙しく、 奥様が大事にしていた猫に必要な世話をしてあげられないと言って、ここへ連れてきたの。   奥様が亡くなって以来、ブラッシングをしてあげる人が居なくなり、この子の毛の艶が無くなっていくのを見るにつけ、 喪失感が増すといっていたわ。  奥様の忘れ形見となった大事な猫に同じ愛情を持って世話をしてくれる人を見つけたいといってね」。


  

  旦那さんが置いていったダンボール箱には、猫の持ち物一式が入っていました。    小奇麗なペットベット、ブラシ、沢山のおもちゃ、ロイヤルカナンという高級な餌、 そして過去にキャットショウに参加したことがあるのか、10年ほど前のキャットショウのプログラムが入っていました。    満足なブラッシングができていなくても、11歳という高齢の猫でも、一人のご夫人に大切に育てられ愛されたジョーリーンは色気のないアダプションセンターの中で輝いてみえました。    そんなジョーリーンは、二日も経たずに新しい家族を見つけ、貰われていきました。


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