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シェルターから殺処分直前に保護してきた子猫34匹の中に、ヒゲが根元まで焼け焦げている子猫がいました。 「短いヒゲ」という意味で、ショートウィスカーと名づけられました。 シェルターの人曰く、少年達がライターでこの子のヒゲに火を付けているところを、近所の人が見つけて保護し、 シェルターに持ち込んだとのこと。 その子は恐怖の体験により、威嚇することもできず、常に狭いケージの角に体を押し付けて震えているのでした。 このショートウィスカーとケージを共にした子猫が長毛系の雄猫パンダ。 奥に隠れるショートウィスカーの前に立ちふさがり、 誰彼となく威嚇をする子でした。 ペットベッドの奥に隠れるショートウィスカーと威嚇をするパンダの居るケージに近寄る人は中々いませんでした。 この子達がアダプションセンターへ来て3週間程したある日、ショートウィスカーのヒゲに気がつき、この子が受けた虐待に心を痛めた女性が、 ショートウィスカーの里親に名乗りを上げてくれました。 さて、後に残されたパンダですが、ショートウィスカーが里子にもらわれると、まるで別人のように穏やかな猫になりました。 ケージに体を押し付けて愛嬌を振りまく姿を見るにつけ、パンダは怯えるショートウィスカーを守るために威嚇を続けていたのかもしれないと思うようになりました。 そんなパンダも、やがて素敵なご婦人に貰われて行きました。 2ヵ月後、そのご婦人が大きくなったパンダを連れてアダプションセンターを訪れました。 パンダは、まるで猫図鑑に出てくる「ターキッシュアンゴラ」のモデルのような、美しい猫に成長していました。 |